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従業員満足度調査の全てがわかる

従業員満足度調査の全てがわかる

4. 活用することが重要です

調査だけで終わってはいけません!

毎年継続して調査をすることは、大変重要なことですが、何も手を打たないでいると、かえって不満を助長させることに繋がってしまいます。

企画立案‥その組織においてどのような制度や仕組み、体制や教育が必要かについて、分析検討し企画します。

提案‥組織の意思決定を行う人事部や経営層に対して説得力を持つよう、提案内容は事実やデータに基づいて作成し、従業員のために適切な施策を提案します。

教育‥必要に応じて研修を行いますが、特に職場のキーパーソンとなる管理監督者に対する研修は重要です。社員教育を担当する部署に積極的に働きかけ、研修の必要性を提起していくことも有用です。

できることはすぐに対応‥工場の意識調査で、「工場の出入り口が暗い」という社員の声があったら、すぐに電球を取り替え、「今回の従業員満足度調査から対応いたしました。」と掲示板に開示し、対応を公表していくことが必要です。

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フィードバックの活用と調査方法の工夫

フィードバックの必要性

経営層はもちろんのこと、回答された全従業員に対して調査結果をレビューしましょう。
従業員は、忙しい中からアンケート調査の回答をおこなったという気持ちがあります。そのため、早い段階でのフィードバックが必要です。

フィードバックの方法には、職場会議や個別面談、あるいは社内の掲示板、イントラネットによるものなど、いろいろな方法が考えられます。

しかし、ここで重要なのは、早い段階でのアクションです。今後の方針改善へと発展し、フィードバック結果から、職場内で改善できることについて、従業員と上司が話し合いの場を持つことが大切だと思います。
職場のメンバーが協力し合うことで、コミュニケーションや職場環境が良くなり、ミスやクレームが減り、生産性の向上が期待できます。

フィードバックの注意点

  • 個人が特定されないように十分配慮する。
  • 個人を特定するような詮索はしない。
  • どんな意見でも否定をしない。

調査結果の活用

調査結果から得られた中で、一つでも改善できることを探しだし、翌年の経営方針や企業戦略として取り組みましょう。

重点改善項目(ESポートフォリオ分析)になった事柄について、職場毎に改善できるものを一つ探し出して、改善テーマとして1年間取り組みましょう。

目標設定をすることでコミュニケーションアップにもつながり、従業員の会社に対する志気が高まります。

結果の活用例

  • 職場環境への反映(ハード・ソフト)
  • 教育・研修計画への反映 (組織風土・コンピテンシー・技術)
  • 人事制度への反映(制度・運用)
  • その他の取り組み(長期・中期計画・プロセス)

調査内容の工夫(2回目以降)

減らす設問
ポートフォリオ(相関)分析などを利用して、重要度の低い項目を見直し、減らしていきます。
現状の把握として、必要な設問は残しましょう。


増やす(充実させる)設問
重点改善項目で、対策を打つ必要がある項目については、いくつか仮説を立て、調査により裏付けを明らかにしていきます。
例えば人事制度のように対応が困難な項目については、「制度をきちんと理解しているか」、「運用がきちんとできているか」など問題点はどこにあるのかの設問にテーマを絞るのも良いでしょう。

組織が新たに取り組んだことについては、従業員の意識が変わってきているのか、それが行動の変化に結びついているかを把握します。

重要で満足している項目について、満足要因を明らかにし、組織の光り物にしていきましょう。

自由記入項目の改善

質問項目の自由記入の取り方も検討します。

公開用ならば、注意書きをします。目標や建設的な内容にすることで、冊子にして従業員で共有することもモチベーションアップのため有効です。
(例) 所属部門/役職/等級を伏せた上で、内容を後日社内で公開する可能性があります。予めご了承いただいた上でご記入ください。

建設的な意見の収集

  • 生産性を向上させるために、どのような方法・手段が考えられますか?
  • お客様満足を高めるために、あなたは何をすればよいと考えますか?
  • お客様との良い思い出として、心に残っているエピソードを教えてください。
  • どんなときに「働きがい」や「喜び」を感じますか?

個人の目標の明示

  • 中期計画の実現のため、あなた自身はどのように行動すべきと考えますか?
  • 顧客満足向上のために私が実践していこうとしていること?
  • わたしの今年の目標は?
  • あなたが仕事をする上で、誇りに思うこと・大切にしたいと思っていることをお書きください。

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